MBAの取得を検討するにあたって、「MBAを学ぶのはどんな人たちなのか?」と気になる方も多いのではないかと思います。そこでこちらでは、実際に当校に入学された方々の統計をもとに、MBAを学ぶ学生の「性別・年齢・学歴・職業・業種・居住地」といったバックグラウンドについて、詳しくご紹介します。

学生の男女比について

最初に「学生の男女比」から見ていきましょう。

当校の学生の男女比はこの通り、女性36%に対し男性64%となっています。この比率は、世界的なMBA教育の評価機関であるAACSBにおける、「AACSB認定校における男女比率の調査(2015-2016)」とほぼ同じ比率となっており、当校の男女比は国際的にも平均的な水準にあると言えるでしょう。

※参考:「Gender Differences in MBA Enrollment」AACSB

学生の年齢について

続いてこちらは、入学時点における年齢をもとにその分布をまとめた「学生の年齢層」のグラフです。

ご覧いただいてお分かりいただける通り、学生の中心層は30代と40代となっていて、全体の76%を占めています。全学生の平均年齢も39.50歳となっており、やはり40歳前後の年齢で入学される方の割合が多くなっています。ただし、20代や50代以上の学生もそれぞれ10%以上の割合でいらっしゃるため、幅広い年齢層の学生が共に学べる環境が当校にはあると言えるでしょう。

一方で海外のトップビジネススクールの場合、MBAを学ぶ学生の平均年齢は当校よりも10歳ほど若い28~29歳であると言われています。これは、海外において日本以上にMBAという学位が重視されていることの証左でもあり、より若い年代のうちにMBAを取得することが企業や社会から求められているということを意味しています。

海外では、経営管理層にキャリアを進めるにあたって、MBAはもはや運転免許証と同じような意味合いの学位となっており、さらに経営トップへとキャリアを進めるためには、MBAのさらに上の学位であるDBA(DはDoctor【博士】)を取得するという流れができつつあります。

※参考:「WHAT IS THE AVERAGE AGE TO GET AN MBA?S」FORTUNA ADMISSIONS

学生の最終学歴について

続いて当校入学前の学生の皆さんの最終学歴をまとめたグラフです。

MBAは「修士」学位であるため、大学卒業(学士)以上の学歴をお持ちの方が大半を占めます。ただし、MBAは他のアカデミックな学位に比べて職務経験がより重視される課程のため、必ずしも学士以上の学位をお持ちでなくともご入学いただくことが可能です。当校でも17%の学生の方々の最終学歴が高卒(15%)、または専門学校卒(2%)となっております。入学のご検討にあたってご自身の学歴に不安がおありの方は、まずはお気軽に当校までご相談ください。

当校の入学資格

以下のいずれかを満たしていること。

  • 大学卒業者で、3年以上の職務経験を有する方。
  • 学位に相当する専門的資格を有し、5年以上の職業経験を有する方。
  • 短大或いは高専卒業者、或いはそれに相当する専門的資格を有し、5年以上の職務経験があり、そのうち少なくとも2年以上は管理職経験のある方。
  • 大学の学位はないが、8年以上の職務経験があり、そのうち、少なくとも3年以上の管理職経験のある方。

※詳細な入学条件などについては以下の「入学案内」をご確認ください。

学生の職業と業種について

次に学生の職業と業種のグラフを見ていきます。

まず「学生の職業」については圧倒的に会社員が多く、全体の74%を占めています。これらの学生の方々の内訳としては、MBA取得によって転職や昇進など、キャリアアップを目指して入学された方々が大半となります。

また、会社役員や会社経営者は全体の10%ほどとなります。すでに企業の経営に携わりながら、体系的に経営を学ぶことの重要性を感じて入学される方が多いようです。

また特筆すべきは、医師の方が5%いらっしゃるという点かと思います。日本では病院経営において「医師免許を持ったものでなければ医療法人の理事長にはなれない」という法律が存在しています(厚労大臣の認可で医師以外が理事長になれるケースもあります)。医療の道にまい進されてきた医師の方々にとって「経営」は未知の分野であることが多く、いざ病院経営に携わるポジションに就くにあたって経営を学ぶことに必要性を感じ、MBA取得を志す方が多いようです。

※参考:「医師、歯科医師以外の者を理事長とする認可」厚生労働省

続いて「学生の業種」のグラフを見ていきましょう。

医療業界に携わる方が全体の33%を占めています。なかでももっとも多いのが「外資系製薬メーカー」にお勤めの方々です。先にも述べた通り、海外では日本以上にMBAが重要視されており、特に外資系の大手企業では、一定以上の役職に就くためにMBAなどの修士以上の学位の保持が必須とされるケースもあるようです。製薬メーカーに限らず、将来的に外資系企業への転職を考える方にとって、MBA取得は転職成功の道を開く大きな武器になることでしょう。

「医療」に続いて多いのが「メーカー」に勤務されている方々です。電子機器や自動車、建機など、国際的な競争環境に身を置く、日本を代表するメーカーにお勤めの方が多くなっています。世界と伍していく日本企業にとっても、MBAホルダーは大きな戦力とみなされていることの証と言えるのではないでしょうか。

またITや広告などの業界の方も多く、時代の変化への迅速な対応が求められる分野の業種の方々にとってもMBAは重要な学位になっていると言えそうです。なお「その他」に含まれる業種としては、商社、電力、放送、飲食、印刷、運輸、保育、介護、アパレルなどがあり、学生の方々が身を置く業界は実に多岐にわたります。

学生の居住地について

最後に、「学生の居住地」についてまとめたグラフをご紹介します。

当校では2021年4月以降、コロナ禍に対応する形で「完全オンライン学習」によるMBA取得プログラムを展開してまいりました。それまではPGD課程において、東京・飯田橋の授業会場における対面授業の受講を必須としていたために、首都圏近郊の方が受講生の大半を占めていました。

「完全オンライン学習」を導入したのちも引き続き関東にお住いの方が多い状況ではありますが、愛知県を中心とした中部地域や、近畿地域の学生も一定数いらっしゃいます。また近年は海外の現地企業にお勤めの方や、日系企業に駐在員として海外支社にお勤めの方の入学も増えつつあります。教室の学生と日本各地の学生、そして北米やヨーロッパ、アジアの学生が同じ時間で一緒に学べるユニークな学習環境が当校の大きな特徴でもあります。

いかがでしたでしょうか?MBA取得を志す方々のバックグラウンドは非常に幅広いことがお分かりいただけたのではないかと思います。

MBA学習の環境において「ダイバーシティ(多様性)」は非常に重要な要素となります。普段の仕事上の付き合いや交友関係では知り合うことのできない、多彩な背景を持つクラスメイト達とともに学ぶことで、自分の尺度にはないさまざまな考えに触れることができ、視野をさらに外へと広げていただくことができるようになります。

また、MBAを取得するという同じ目的を持った学友との結束は非常に強いものになります。当校での学習を通して得られる人脈は、必ずや学位とともに一生モノの貴重な財産となることでしょう。